角田光代「私のなかの彼女」

うまく大人になれず、後悔を重ねる人へ。 主人公の和歌は1990年代前半、バブルの終わりに大学生活を送る。恋人の仙太郎は、学生中にイラストレーターとしてデビュー、瞬く間に全国区の人気を博していく…。 この小説は、そんな二人のおよそ20年に及ぶ物語だ。